12球団で一番空振りを奪う投手 「日本語ペラペラ」のモイネロが心に刻む母の教え

2022年08月12日

 プロ野球パ・リーグはまもなく全球団が100試合を消化しペナントレースは終盤へ向かう。前半戦終了時に上位5球団が2・5ゲーム差以内でひしめき合っていた構図は、ロッテがやや脱落し首位西武と7ゲーム差の5位。首位から4位オリックスまでは3ゲーム差と混戦状態が続いている(11日現在)。

 後半戦のスタートで2位に転落したソフトバンクは離脱者が相次いだ影響で一時は3位に後退し、首位西武と3ゲーム差まで開いたが、9日からの適地ロッテ3連戦で全勝。首位西武に再び0・5差と迫っている。連戦続きで特にリリーフ陣の負担が増す中、抜群の安定感でブルペンを支えているのが今季途中から不調の森に代わって抑えを務めているモイネロだ。

 10日のロッテ戦で6月18日以来13試合ぶりの失点を喫したものの、防御率は一時0・78とハイレベルな域に到達。35回2/3を投げて59三振を奪い、奪三振率は14.89。毎年高い数字をたたきだしている奪空振り率は12球団の投手でトップの21・7%を誇っている。

 来日6年目で初めて本格的なストッパーの役割を担い、セーブ数17は既に自己最多。好調の要因を「体幹を大切にしている。継続していくことが大事」と語り、ここまでの成績について「今年は特にいい調整ができている。チームが勝つために仕事をしたい」と意気込む。

 早い段階から習得に意欲的だった日本語もかなり上達した。インタビューに応じれば「日本語ペラペラね」とうれしそうにアピール。練習中などもチームメートとは「ゼンブ日本語で」積極的に話しているという。好きな日本語は「なるほど」。スタミナ源は「肉いっぱい食べる。牛乳」と明かしてくれた。

 7月の球宴にも初出場。第2戦でMVPを獲得した柳田から賞金ボードを”強奪”するフリをして仲間を笑わせるなどいつも明るく振る舞う姿が印象的だが、そこには母のアドバイスがあるそうだ。

 「お母さんに元気で明るくいなさい、って言われている。だから結果が悪かったり打たれたりした時も元気でいたい」

 2017年5月に育成選手として入団し、約1か月後に支配下入りしてデビュー。セットアッパーとして着実に進化し、20年は最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。サイン色紙に「モイネロ」とカタカナで書くこともできるようになった陽気な剛腕がフル回転でチームをV奪回へと導く。

(TNC「ももスポ」9日オンエア・YouTube「ももスポチャンネル」より)

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